2016コパ・アメリカ・センテナリオでは圧倒的な攻撃力で決勝まで勝ち上がるも、2015コパ・アメリカと同じくPK戦の末チリに敗れ、2大会連続の準優勝と惜しくもタイトルを逃したアルゼンチン。2018ワールドカップではグループステージから苦しみ、ラウンド16でフランスに敗れホルヘ・サンパオリ監督は解任された。
18W杯以降はU-20アルゼンチン代表を務めていたリオネル・スカローニ監督がA代表を任され、今大会もチームを率いることとなっている。
アルゼンチン代表メンバー【メッシシステムを活かせるのか】
GK 12 アウグスティン・マルチェシン (クラブ・アメリカ
GK 1 フランコ・アルマーニ (リーベル・プレート
GK 23 エステバン・アンドラーダ (ボカ・ジュニオルス
DF 17 ニコラス・オタメンディ (マンチェスターC
DF 13 ラミロ・フネス・モリ (ビジャレアル
DF 3 ニコラス・タグリアフィコ (アヤックス
DF 6 ヘルマン・ペッゼッラ (フィオレンティーナ
DF 4 レンソ・サラビア (ラシン
DF 14 ミルトン・カスコ (リーベル・プレート
DF 2 フアン・フォイス (トッテナム
MF 8 マルコス・アクーニャ (スポルティング
MF 15 グイド・ピサーロ (ティグレス
MF 7 ロベルト・ペレイラ (ワトフォード
MF 20 ジオバニ・ロ・セルソ (ベティス
MF 5 レアンドロ・パレデス (パリSG
MF 16 ロドリゴ・デ・パウル (ウディネーゼ
MF 18 グイド・ロドリゲス (Cアメリカ
MF 11 アンヘル・ディ・マリア (パリSG
FW 10 リオネル・メッシ (バルセロナ
FW 9 セルヒオ・アグエロ (マンチェスターC
FW 21 パウロ・ディバラ (ユベントス
FW 22 ラウタロ・マルティネス (インテル
FW 19 マティアス・スアレス (リーベル・プレート
2018W杯時のメンバーは9選手が選出された。その中でもオタメンディ、ディ・マリア、メッシ、アグエロ、ディバラは16コパから継続して国際大会に選ばれている。この点からも、あるいは後述する選外のメンバーを見てもわかるが、前線に関してはビッグクラブ所属のタレントが揃っている。
一方で中盤から後ろの選手に関しては人選は大きく変わっており、W杯以降は競争が続いた。戦術に関しても3バックと4バックを採用し様々なテストを試しており、試行錯誤を重ねているようだ。
また今年3月の親善試合までメッシを招集せずに戦ってきたこともあり、本大会に向けては全く違ったチームになることが予想される。つまりメッシ中心のサッカーになったときにチームが機能するのかどうかは未知数といっていい。例えばメッシが久々に招集された3月のベネズエラ戦では1-3で敗れ、大会前の最終テストマッチとなったニカラグア戦ではメッシの2ゴールで5-1と大勝しており判断はつかない。
引退宣言をしては説得され代表に呼び戻されるメッシだが今回はどのようにチームがフィットするだろうか。とはいっても近年のコパでは集中力のある手堅い守備を見せており、前線のタレントがベテランの域に差し掛かる中で今大会こそは優勝を果たしたい。
今大会招集外のメンバー
ガブリエル・メルカド(セビージャ)、マウロ・イカルディ(インテル)、エリック・ラメラ(トッテナム)、アンヘル・コレア(アトレティコ)らは最終候補には入ったが選外に。エベル・バネガ(共にセビージャ)やゴンサロ・イグアイン(チェルシー)は招集されていない。
エセキエル・パラシオス(リーベル・プレート)が負傷のためグイド・ピサーロ(ティグレス)が招集されている。
アルゼンチン代表のシステム
2016コパ・アメリカ・センテナリオ
準優勝した15コパから引き続き、ヘラルド・マルティーノ監督の指揮のもとで戦ったアルゼンチン。初戦で前回決勝の対戦国チリに勝利すると、その勢いのまま5試合で18得点2失点と爆発力を見せ決勝へ勝ち上がった。ところが決勝の相手は再びチリとなり、前回同様0-0でPKにもつれ込み敗れリベンジならず。
チリ戦の先発メンバー
コパ・アメリカ2016 D組 アルゼンチン代表の選手・システム・戦績
2018ワールドカップ
グループステージからアイスランド、クロアチアと組織的なヨーロッパ勢を相手に苦しみ勝利できず。勝利が必要となったナイジェリア戦では1-1で迎えた後半終盤、守備に入ったナイジェリア相手に苦しむもロホが勝ち越し点を決めてなんとかGS2位通過を決めた。
ラウンド16の相手は優勝候補フランス。最後まで攻撃的な姿勢を貫き攻め込んだが、相手のカウンター攻撃を前に返り討ちに合い点の取り合いの末3-4で敗れた。ホルヘ・サンパオリ監督と選手の確執が話題になるな ど、メッシに依存しすぎたチーム作りも組織として機能しなかった。
フランス戦の先発メンバー
2019アルゼンチン代表の戦績
親善試合
3/22 ●1-3 ベネズエラ 得点:ラウタロM
3/26 ◯1-0 モロッコ 得点:アンヘル・コレア
6/08 ◯5-2 ニカラグア 得点:メッシ、メッシ、ラウタロM、ラウタロM、Rペレイラ
本大会(グループステージ)
①6/16 ●0-2 コロンビア
②6/20 △1-1 パラグアイ 得点:メッシ(PK)
③6/23 ◯2-0 カタール 得点:ラウタロM、アグエロ
本大会(ノックアウトステージ)
QF6/28 ○2-0ベネズエラ 得点:ラウタロM、ロ・セルソ
SF7/03 ●0-2 ブラジル
3決7/07 ○2-1 チリ 得点:アグエロ、ディバラ
コパアメリカ2019 アルゼンチン代表のグループステージシステム
①6/16 ●0-2 コロンビア
②6/20 △1-1 パラグアイ 得点:メッシ(PK)
③6/23 ◯2-0 カタール 得点:ラウタロM、アグエロ
コパアメリカ2019 アルゼンチン代表のノックアウトラウンドシステム
QF6/29 ◯2-0 ベネズエラ 得点:ラウタロM、ロ・セルソ
SF7/3 ●0-2 ブラジル
3決7/07 ○2-1 チリ 得点:アグエロ、ディバラ