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18-19開幕前 ラ・リーガの監督交代
18-19開幕前 プレミアリーグの監督交代
に続き今回はドイツ、ブンデスリーガ編。まずは監督一覧から。
在籍期間でみると、2部に落ちた時期もありながら継続して監督を続ける、フライブルクのクリスティアン・シュトライヒが8年目と最長。さらに15-16、16-17シーズンと一桁順位に入った時期もあるヘルタ・ベルリンのパル・ダルダイ監督が5年目と続く。
また、国籍をみるとドイツ人は大半を占め、ドイツ語圏のスイスやオーストリアはもちろん、クロアチア人のニコ・コバチやシュツットガルトのタイフン・コルクト監督もドイツ生まれであり、ハンガリー人パル・ダルダイ監督も選手時代からドイツで長くプレーしているなど、スペイン、ラ・リーガと同じくドイツ語を話せるのが前提となっていることがわかる。
かのユップ・ハインケス氏も、ドイツ語は外国人には難しくドイツ語を話せる監督が必要であると語っていた。
ブンデスは4クラブが監督交代
新監督
■バイエルン
out ユップ・ハインケス
in ニコ・コバチ←フランクフルト(17-18
■ドルトムント
out ピーター・ボス
in ルシアン・ファブレ←ニース(17-18
■ライプツィヒ
out ラルフ・ハーゼンヒュットル
in ラルフ・ラングニック←ライプツィヒ(17-18スポーツダイレクター
■フランクフルト
out ニコ・コバチ
in アディ・ヒュッター←ヤングボーイズ(17-18
17-18シーズンは4人の監督交代があったが、今年も4クラブが交代を決断。今季は主に上位クラブが動きを見せた。
まずは昨シーズンも優勝し、6連覇を果たしたバイエルン。昨季はカルロ・アンチェロッティ監督が指揮するも、序盤から好スタートとは行かず、フロントは早々にユップ・ハインケスを呼び戻す。
4度目のバイエルン就任となったハインケスは、そこから安定を取り戻し首位に立つと、そのまま勢いを維持し優勝。しかしその前月には監督業引退を明言しており、後継者を探すこととなった。
そこで選ばれたのがバイエルンOBであり、長谷部誠の所属するフランクフルトの監督であるニコ・コバチだった。
そのニコ・コバチの後継を探す必要に迫られたのがフランクフルト。そこで招へいしたのが14-15オーストリアのザルツブルクでリーグ優勝、さらに昨季はスイスのヤングボーイズでリーグ優勝を果たしていたアディ・ヒュッター監督だ。
ヒュッター監督はザルツブルク時代には南野拓実、ヤングボーイズ時代には久保裕也と日本人と馴染みのある監督でもある。
ドルトムントは2シーズン連続の監督交代
王者バイエルンを追う存在であるドルトムントは、16-17シーズン終了後にトーマス・トゥヘル監督が退任し、17-18シーズンにはピーター・ボス監督が就任。しかし安定して勝ちきれず辞任に追い込まれ、後任としてペーター・シュテーガー監督が招へいされた。
その結果立て直しには成功し、チャンピオンズリーグ出場権の4位に入ることには成功したが、クラブはスイス人のルシアン・ファブレ監督という新たな道を選択。
ファブレ監督は昨季までフランスのニースで指揮を執っており、それ以前にも14-15シーズンにはボルシア・メンヘングラートバッハでリーグ3位に入るなどドイツ国内での経験も豊富だ。
2部から昇格した16-17シーズンは3位、17-18シーズンは6位と上位につけるRBライプツィヒも監督交代に動いた。
来季までの契約を残していたラルフ・ハッセンヒュッテル監督だがクラブ側は契約延長をせず、長期的な展望を見据えていた監督と意思が合わずシーズン終了後に退任となっていた。
その後、ライプツィヒは来季から現在ホッフェンハイムを指揮するユリアン・ナーゲルスマン監督の就任を決定し、それも相まって今季はスポーツダイレクターのラルフ・ラングニックが監督兼任という立場を執ることとなった。