前回の 18-19開幕前 ラ・リーガの監督交代 に続いて今回はイングランド、プレミアリーグの監督交代を見ていく。まずは監督一覧から。
プレミアは4クラブが監督交代
新監督
■チェルシー
out アントニオ・コンテ
in マウリツィオ・サッリ←ナポリ(17-18
■アーセナル
out アーセン・ベンゲル
in ウナイ・エメリ←PSG(17-18
■エバートン
out サム・アラダイス
in マルコ・シウバ←ワトフォード
■ウェスト・ハム
out デイビッド・モイーズ
in マヌエル・ペジェグリーニ←河北華夏
17-18シーズンは3クラブの監督人事があったが、今年は4クラブの監督が入れ替わった。特に今季は上位を占めるビッグ6のチェルシー、アーセナルが動きを見せた。
16-17シーズン、チェルシーのプレミア制覇を就任1年目で成し遂げたアントニオ・コンテ。しかしながら17-18シーズンのチャンピオンズリーグではバルセロナに敗れベスト16。さらにプレミアリーグも5位に終わりチャンピオンズリーグ出場権を逃してしまった。
また選手との確執も取り沙汰されるなど、FAカップのタイトルこそ取ったものの2年目でクラブを成長させることが出来ず、シーズン終了後に解任された。
後任にはナポリで確固たる地位を築いたマウリツィオ・サッリ監督を招へい。セリエAでは王者ユベントスを前にタイトルを取ることはできなかったが、今季の復権はもちろん、来季チャンピオンズリーグ出場権を得てからの本番に向けチームをどう仕上げていくのか期待したい。
長期ベンゲル政権からの脱却
昨シーズン途中に、22年の長期政権に終わりを告げたアーセナルのアーセン・ベンゲル。近年はプレミアでもなかなか勝ちきれず、2シーズン連続チャンピオンズリーグ出場権を逃すなど限界が見えていた。
新たに就任したのはウナイ・エメリ監督。スペインのバレンシアやセビージャ(13-16ヨーロッパリーグ3連覇)で指揮をとった後、16-17シーズンはパリ・サンジェルマンの監督に就任した。
17-18シーズンはリーグ・アンを制覇し、国内カップタイトルも独占し圧倒的な勝ちを収めた。一方で本命のチャンピオンズリーグでは勝ちきれず2季連続ベスト16に終わり、シーズン途中に退任を発表し、その後アーセナルの監督に就任することとなった
また、エバートンとウェスト・ハムも監督交代を決行。前者はデイビッド・モイーズ、後者はサム・アラダイスが、昨季途中に不振のクラブを救う形でチームを押し上げたものの、クラブは新たな指揮官を招へい。
エバートンの監督に就任したのは、昨季途中までワトフォードの監督を務めていたマルコ・シウバ。昨季は序盤戦で勝ちを伸ばし、10位に位置しながらもその後11試合で1勝しか挙げられずに解任されていた。
ウェスト・ハムにはビジャレアルの監督として躍進し、レアル・マドリーやマンチェスター・シティ(13-14プレミア優勝)でも指揮を取ったマヌエル・ペジェグリーニ監督が就任。2016年から中国の河北華夏で監督を務めていたが、再び欧州の舞台に戻ってきたことになる。