マンチェスター・シティの優勝で幕を閉じた18-19シーズンのプレミアリーグ。今回はその中でも監督交代のあった5クラブを成績と共に紹介する。 どのタイミングで交代し、また成績が上がったか下がったのかを紹介していく。
マンチェスター・ユナイテッド(17-18 2位→18-19 6位)
ジョゼ・モウリーニョ【3年目】
⇩6位(7勝5分5敗)
昨シーズンはリーグ2位と結果を出したが、今季は序盤から停滞。チャンピオンズリーグはGS突破を決めるも、17節リバプール戦での敗戦後に解任された。
ポグバとの確執が常に報道されるなど、モウリーニョにとっての鬼門である3シーズン目を今回も乗り越えることはできなかった。
オーレ・グンナー・スールシャール
⇨6位(12勝4分5敗)
後任に選ばれたのはクラブOBでもあるスールシャール。今季は母国ノルウェーのモルデで3年目の指揮を執っていたが、モウリーニョ解任により再びユナイテッドへ帰還。
就任以降は公式戦8連勝、リーグ戦12試合無敗と出来すぎなスタートで4位まで上昇。チャンピオンズリーグのラウンド16でもパリ・サンジェルマン相手に逆転勝利でベスト8進出と一気に復活を果たした。
かにおもえたが、ここでブーストは終了。CL準々決勝のバルセロナには大敗し、プレミアリーグでも以降の5試合で勝ちなく、結局モウリーニョ解任時と同じ6位で終了しCL出場権を得ることはできなかった。
レスター・シティ(17-18 9位→18-19 9位)
クロード・ピュエル【2年目】
⇩12位(9勝5分13敗)
17-18シーズン途中に就任し、チームを14位から9位まで上昇させ迎えた2年目。今季も7~10位付近に位置していたが、年明けから1勝1分5敗と勝ちが伸ばせなくなり12位まで落ちたところで解任。
マイク・ストーウェル
⇧11位(1勝0分0敗)
暫定監督
ブレンダン・ロジャース
⇧9位(5勝2分3敗)
停滞するチームを引き上げたのが、昨シーズン国内3冠を達成し、今季もスコットランドリーグで首位にたつセルティックを指揮していたロジャース監督。
プレミアではリバプールでの監督歴もあるロジャースが就任し、一時は4連勝するなど昨季と同じ9位フィニッシュまでチームを立て直した。
ハダースフィールド(17-18 16位→18-19 20位降格)
デビッド・ヴァーグナー【4年目】
⇩20位(2勝5分15敗)
昨季は昇格チームを残留に導き、その結果3年の契約延長を果たした4年目ヴァーグナー監督。
しかし今季は開幕から10試合勝ちなしと厳しい戦いを強いられ、12月から8連敗したところで解任された。
マーク・ハドソン
⇨20位(0勝0分1敗)
暫定監督
ヤン・ジーベルト
⇨20位(1勝2分12敗)
後任はドイツのドルトムントBを指揮していた36歳のヤン・ジーベルト。
トップチームでの経験のない監督を選任し勝負に出たハダースフィールドだったが、流石に流れを変えることはできず、32節時点で降格が決定した。
サウサンプトン(17-18 16位→18-19 16位)
マーク・ヒューズ【2年目】
⇩18位(1勝6分7敗)
昨シーズン終盤に降格の危機にあったチームを救い残留に導いたマーク・ヒューズ。
それを受けて契約を3年延長し挑んだ今シーズンだったが、15節を終えてわずか1勝で18位と低迷。14節のマンチェスター・ユナイテッド戦では2-0と勝利も見えた展開から追いつかれ、ドローに終わり解任された。
ケルビン・デイビス
⇨位(0勝0分1敗)
暫定監督
ラルフ・ハーゼンヒュットル
⇧16位(8勝6分9敗)
後任は昨季までドイツ、ブンデスリーガで躍進するRBライプツィヒを指揮していたラルフ・ハーゼンヒュットル。季を前にして同チームが19-20シーズンからユリアン・ナーゲルスマン監督を迎えることを決定。それに不満を抱いて辞任しており、動向が注目されていた。
サウサンプトン就任後は17節アーセナル戦で久しぶりの勝利を果たすと、そこからチームを立て直し16位でチームを残留に導いた。
フルハム(17-18 2部3位昇格→18-19 19位降格)
スラビシャ・ヨカノビッチ【4年目】
20位(1勝2分9敗)
昇格プレーオフに勝利しプレミア昇格を勝ち取った昨シーズン。今季も継続してスラビシャ・ヨカノビッチ監督が指揮を執ったが、そう簡単には行かず。7節から6連敗を喫して最下位に沈み、監督交代の道を選択。
クラウディオ・ラニエリ
⇧17位(3勝3分10敗)
チーム再建を託したのは15-16シーズンにレスターを優勝に導いたクラウディオ・ラニエリ。就任後は少しずつ勝ち点を重ねたものの、2019年に入り1勝7敗と継続できずに解任。
スコット・パーカー
⇩19位(3勝0分7敗)
3人目の監督となったのは昨季からアシスタントコーチを務めていたスコット・パーカーが暫定監督として就任。34節から3連勝を飾ったがときはすでに遅く、36節に降格が決まっている。