バルセロナの優勝で幕を閉じた18-19シーズンのラ・リーガ。今回はその中でも監督交代のあった7クラブを成績と共に紹介する。 どのタイミングで交代し、また成績が上がったか下がったのか見ていきたい。
レアル・マドリー(17-18 3位)
フレン・ロペテギ【1年目】
⇩9位(4勝2分4敗)
マドリーとの契約問題でW杯前にスペイン代表監督を解任され新たに就任。開幕3連勝もすぐに失速し勝ちを重ねられず、バルセロナ戦で1-5の敗戦を受け解任。
サンティアゴ・ソラーリ
⇧3位(12勝1分4敗)
復調はしたものの、コパ・デル・レイ、ラ・リーガと連続でバルセロナに敗れ、CLでもラウンド16で敗退しタイトルを逃して解任。
ジネディーヌ・ジダン
⇨3位(5勝2分4敗)
CL3連覇達成の昨シーズン終了後に退任も再就任。それでも強さは取り戻せず来季巻き返しを図る。
ビジャレアル(17-18 5位)
ハビエル・カジェハ【2年目】
⇩17位(3勝5分7敗)
ビジャレアルの下部組織で監督を経験後、17-18シーズン序盤にフラン・エスクリバ監督が解任されたことから、トップチームの監督に昇格。堅守速攻の組織でチームを蘇らせ、5位までチームを導いた。
しかし今季は前任と同じく序盤から勝ちきれない試合が続き、17位と低迷し解任された。
ルイス・ガルシア・プラサ
⇩19位(0勝4分2敗)
後任は過去にビジャレアルBで監督で指揮し、17-18シーズン中国の北京人和の監督であったルイス・ガルシア・プラサ。
ラ・リーガでの監督経験となると11-12シーズンのヘタフェまでさかのぼることになるが、それもあってか1勝も挙げられないまま解任。
ハビエル・カジェハ
⇧14位(10勝10分12敗)
降格圏内に突入したビジャレアルは再びカジェハ監督の復帰を選択。これが功を奏し最終的に14位でラ・リーガを終えると、ヨーロッパリーグでもベスト8に入り、立て直しに成功した。
セビージャ(17-18 7位)
パブロ・マチン【1年目】
⇧6位(11勝7分9敗)
昨シーズン初昇格したジローナで10位に入り注目されたパブロ・マチン監督を迎えたセビージャ。
序盤は一時首位に立ち、2018年を3位で終え、ヨーロッパリーグでもグループステージ1位通過と文句なしの成績を残す。
ところが年明けから失点が増え、2勝1分6敗と失速。ヨーロッパリーグでもラウンド16で敗戦し、早いタイミングで解任という解決法を取った。
ホアキン・カパロス
⇨6位(6勝1分4敗)
後任は昨季終盤も暫定監督に就任し、現スポーツディレクターのホアキン・カパロス自身が監督に就任。
一時的にCL圏内の4位にまで浮上したが、終盤まで勢いを維持できず最終的に6位に終わった。
レアル・ソシエダ(17-18 12位)
アシエル・ガリターノ【1年目】
15位(5勝4分8敗)
13-14シーズンに3部に在籍していたレガネスを1部昇格するまでのクラブに仕上げ、2シーズン連続残留に導いたアシエル・ガリターノ監督を迎えたレアル・ソシエダ。
1桁順位が目標といったところだったが、チームは昨季以下の15位に低迷し解任。
イマノル・アルグアシル
⇧9位(8勝7分6敗)
後任は昨季もBチームから暫定監督に就任しチームを立て直したイマノル・アルグアシル。
昨季は15位から12位に引き上げたが、今季は9位まで上昇させることに成功。来季は開幕から指揮を執ることになるのだろうか。
セルタ(17-18 13位)
アントニオ・モハメド
14位(3勝5分4敗)
15-18シーズンの間、メキシコのモンテレイで指揮していたアルゼンチン人のアントニオ・モハメドを招へいしたセルタ。
欧州での指揮は初となる監督だったが、チームの順位を押し上げるほどの結果は出せず解任。
ミゲル・カルドソ
⇩17位(3勝2分9敗)
後任は今季フランス1部、ナントの監督だったミゲル・カルドソ。とはいっても序盤に成績不振で解任されていた監督である。
実際クラブはさらに順位を下げ降格圏ギリギリの17位となり解任された。
フラン・エスクリバ
⇨17位(4勝4分4敗)
後任は昨季ビジャレアルの監督を指揮し、序盤に解任されていたフラン・エスクリバ。
就任当初から勝ちきれず18位に落ち降格も見えていたが、終盤3連勝で乗り切りなんとか残留にこぎつけた。
ラージョ(17-18 2部1位)
ミチェル【3年目】
19位(6勝5分17敗)
2部昇格に導いたミチェル監督と契約延長し1部を戦ったが、6連敗で19位と降格が見えてきたところで監督交代。
パコ・ヘメス
⇩20位降格(2勝3分5敗)
就任したのは12-16シーズンの間ラージョで指揮を執り、躍進を見せたこともあるパコ・ヘメス。
しかし残留に導くことはできず、36節降格が決まった。
ウエスカ(17-18 2部2位)
レオ・フランコ【1年目】
20位(1勝2分5敗)
初の1部昇格を果たしたウエスカだが、ルビ監督がエスパニョールに移籍。後任にはクラブのフロントにいたレオ・フランコが就任した。
しかし序盤から4連敗で最下位と厳しい状況に置かれ解任された。
フランシスコ・ロドリゲス
⇧19位降格(6勝10分14敗)
この状況で就任したのがフランシスコ・ロドリゲス。17-18シーズンに2部のルゴ(12位)で指揮を執っていたが、ラ・リーガでの指揮は14-15シーズンのアルメリア以来なく、降格決定後に順位を1つ上げたものの、チーム初の1部挑戦は1シーズンで終わった。