欧州クラブの監督交代劇【ドイツ・ブンデス編】

2015/11/20

ブンデス 監督

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スペイン・リーガ編、イングランド・プレミア編  に続き、今回はドイツ・ブンデスリーガの監督交代を紹介

ボルシアMG 9/20 ルシアン・ファブレ(5年目)

 昨季:3位
 今季:18位 0勝0分5敗

10-11シーズン途中にチームの監督に就任し、当時最下位のチームを残留に導いたファブレ監督。それ以降のシーズンも有力選手を引きぬかれながら4位→8位→6位→3位とチームを上位に導き、一桁順位どころかチャンピオンズリーグ出場権を得られるまでのチームに成長させた。

5年目の今季もFWのマックス・クルーゼやMFのクリストフ・クラマーという核となる選手を放出。それでも継続した成績を残すことが求められていたはずだが、開幕からよもやの5連敗(2得点12失点という内容)を喫する。この成績を受けて、ファブレ監督は辞任を表明。クラブ側は引き止めを図ったようだが監督の決意は固く、暫定的にアシスタントコーチのアンドレシューベルト氏が監督の座に座ることとなった。

このように緊急事態に陥ったチームであったが、監督交代後はリーグ戦無敗の6勝1分けと無敗でを維持し、さらに21得点と攻撃力が爆発。こうしてチームは息を吹き返し、 6位まで順位を上昇させたシューベルト監督と2年間の正式契約を結ぶにまで至ったボルシアMG。残念ながら辞任することにはなったが、ここまでのチームに育て上げ引き際を見誤らなかったファブレ監督のことは評価すべきではないだろうか。


ホッフェンハイム 10/26 マルクス・ギスドル(4年目)

 昨季:8位
 今季:17位 1勝3分6敗

ギズドル監督もまた2012-13シーズン終盤にホッフェンハイムの監督に就任し、チームを残留に導きここまでのシーズンを指揮してきた人物である。その後も13-14シーズンは9位、14-15シーズンは8位と苦しんだ時期はありながらもチームを中堅チームに引き上げ4年目の今シーズンを迎えた。

しかしながらキャプテンのDFアンドレアス・ベックや、攻撃の中心担っていたMFロベルト・フィルミーノ、FWアントニー・モデストら主力選手を放出した今季は、開幕5試合で1分4敗と厳しい状況に立たされる。その後は一時期盛り返したかに思えたが再び2連敗を喫し下位を抜け出すことはできず、クラブはギスドル監督の解任を決断。

後任には昨季途中にシュツットガルトの監督に就任し、降格の危機からチームを残留に導いたフーブ・ステフェンス氏を招聘。今季も同じようにホッフェンハイムを救う采配が期待される。

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