スペイン・リーガ編に続き、今回はイングランド・プレミアリーグの監督交代を紹介していく。
リバプール 10/4 ブレンダン・ロジャーズ(4年目)
昨季:6位
今季:10位 3勝3分2敗
2013-14シーズンは優勝にこそ手が届かなかったが、国内リーグ2位となり復活を印象づけたロジャース率いるリバプール。しかし14-15シーズンはチャンピオンズリーグではグループステージ敗退、国内リーグは6位と再び以前の成績に戻ってしまった。オフには去就問題も騒がれたが、結局は続投という形に収まった。
このような経緯で迎えた今シーズン、開幕から2連勝を飾り出足こそ悪くはなかったが、その後は6試合勝ち星なしと不振に陥った。最終的には8節エバートンとのマージーサイドダービーで勝てなかった(1-1のドロー)ことで首脳陣は解任を決断。リバプールの復権は叶わず、ロジャースの挑戦は4年目で終焉を迎えることとなった。
後任にはドルトムントで01-02、02-03シーズン、ブンデスリーガで連覇を成し遂げたユルゲン・クロップ氏を3年契約で迎えた。プレミアリーグ初制覇を目指してスタートを切ったリバプールの今後に再び注目したい。
サンダーランド 10/4 ディック・アドフォカート(2年目)
昨季:16位
今季:19位 0勝3分5敗
昨季終盤に監督に就任しチームを残留に導いたアドフォカート監督。当初はシーズン終了後に退任予定だったが、チームから契約延長を提示されたことで今季も指揮をとることになった。
こうして迎えた2015-16シーズンだったが、開幕から失点を重ね2試合で7失点の2連敗という最悪のスタートを切ってしまう。その後も結果はついてこず、8試合を戦って勝ちなしという厳しい状況に追い込まれてしまった。この結果を受けて結局はアドフォカート監督の退任という道を選ぶことになったサンダーランド。
後任にはプレミアリーグでの経験も豊富なサム・アラダイス氏を招聘。08-09シーズン以来続くプレミアリーグでの戦いを続けることができるだろうか。
アストン・ビラ 10/25 ティム・シャーウッド(2年目)
昨季:17位
今季:20位 1勝1分8敗
サンダーランドのアドフォカート監督と同じく、昨季後半からビラの監督に就任しプレミア残留を勝ち取ったシャーウッド監督。3年半の契約ということもあり引き続き指揮を取った今シーズンだったが、開幕戦で勝利して以降は大敗こそないものの9試合で8敗という成績で最下位に沈んでしまう。
アストン・ビラはこうしてシャーウッド監督の解任を決断。後任には選手としてアーセナル在籍の経験(3シーズン)もあり、2011-14シーズンにリヨンで指揮を執ったフランス人監督のレミ・ガルド氏を招聘しチームの再建を託す。