CLでの優勝争いを目指す15-16マンチェスター・シティの戦力・移籍状況は?

2015/09/06

プレミア マンチェスターC 移籍

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ペジェグリーニ体制2年目の昨季は、リーグカップとFA杯ともに4回戦で早々に敗退。チャンピオンズリーグではバイエルンと同組になったこともあり、2位でのグループリーグ突破となった結果、決勝トーナメント1回戦でバルセロナと当たってしまう。結局はそこで敗れ、またもやベスト16の壁を越えられずに終わった。

残された国内リーグでは安定して2位を保っていた期間が長かったものの、チャンピオンズリーグで敗れた以降は失速。結局、首位チェルシーに追い付くことはできず2位でシーズンを終えることとなった。



CL制覇を目指すシティの大型補強

アル・ムバラク会長「シティにはチームの核があり、それを維持したいが、それと同時に、能力があり、質が高い選手たちによって次のレベルに進みたいと思っている。プレミアリーグで優勝し、国内の2つのカップ戦で最後まで勝ち進み、CLでも優勝を争えるチームに、だ」Goal.com
こうして無冠で終わったシティ。この結果を受けて、シーズン終了後にはアル・ムバラク会長がCL優勝を目指し大型補強することを示唆する。そこでまず獲得したのが昨季リバプールで台頭した20歳のイングランド代表アタッカー、FWラヒーム・スターリングだった。4900万ポンド(約93億円)となったクラブ史上最高額の移籍金はその表れと言ってよいだろう。その3日後にはアストン・ビラからイングランド人(自国育成枠対象選手)MFファビアン・デルフも獲得。

ペジェグリーニ「見てみようじゃないか。複数の選手が移籍できる時間は残されている。このチームに選手を移籍させるのは、簡単なことじゃないよ。お金の問題だけじゃなく、特別な選手を必要としている。これからの数週間を見ていくよ」マンチェスターC公式
7月中にチェルシーと同様にまずは人員整理をおこない、その後に将来性のあるスターリングという国内のスタープレーヤーを獲得して以降は移籍マーケットでの目立った動きは見せなかった。

しかし、8月に入りまずマヌエル・ペジェグリーニ監督自身が2017年6月まで契約を延長。そして移籍市場終了が10日ほどに迫った8月20日にはアルゼンチン代表CBニコラス・オタメンディを獲得。ペジェグリーニ監督が昨季リーガで最高のDFだったと評価し、バレンシアで復活したこの選手との契約によって最終ラインの選手層を増やすことに成功。

FW、MF、DFに一人ずつを加えたシティだったが戦力補強はこれだけでは終わらなかった。移籍最終日も迫った8月30日、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネをヴォルフスブルクから獲得する。その移籍金はスターリングの金額を超える105億円という大金で、これは今季の移籍市場でも最高額となった。



昨シーズンのレギュラー組の放出


こうして巨額と投資しながらも必要な選手をしっかり4人確保したシティ。一方で他クラブへ渡った選手も多い。

まず昨季加入しベテランながら存在感を見せたMFフランク・ランパードが今季をもって契約満了となり、本来契約予定だったニューヨーク・シティFCへと移ることとなった。続いて7月に入り移籍市場が解禁すると、昨季は今までのシーズンと比べても良いパフォーマンスを見せていたMFジェームス・ミルナーも契約満了によりフリーでリバプールへ加入。

これまでも負傷がちでなかなか出番のなかったFWステファン・ヨベティッチ。昨季も負傷が重なりインパクトを残すことできず、シーズン後半戦はFWウィルフリード・ボニーの加入でチャンピオンズリーグの登録選手からも抹消。今季は結局インテルへ買い取りオプション付きでのローン移籍が決定した。

早い時期からから期待されながらもシティでは輝けず、昨季はフィオレンティーナにレンタル移籍中だったDFマイカ・リチャーズは契約満了とともにアストン・ビラへ。昨季はUEFAのFFP(フィナンシャルフェアプレー)規定によりチームを出て行かざるを得なかったFWアルバロ・ネグレドは、その時のセビージャとの契約に含まれる一年後の買い取り義務によりそのまま放出が決定している。

8月にはボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが買い取りオプション付きのローン移籍でローマへ移籍。昨季は先発の機会を失い終盤は出場の機会すらなくなっていた。



その他、これまで出場機会の少なかった選手達の移籍情報を紹介する。他クラブに貸し出されながら経験を積みシティでの出場機会を伺っていたDFデドリク・ボヤタだが、結局アピールできずにセルティックへの完全移籍が決定。ドリブラーとしてスウォンジーで活躍し移籍してきたスコット・シンクレアもシティでは輝けずに、ローン移籍中のアストン・ビラへそのまま完全移籍することが決まった。

11/12シーズンにはフェイエノールトで20ゴールを挙げる活躍を見せながらも層の厚いFW陣を前に出場機会を得ることはできず、昨季はセルティックにレンタルされていたFWヨン・グイデッティはフリーでセルタに加入。2014W杯のオランダ代表候補メンバーにも入り、昨季はPSVでレギュラーとして国内リーグ制覇にも貢献したDFカリム・レキクもマルセイユへの完全移籍が決まっている。

8月末にはU21ポルトガル代表MFマルコス・ロペスのモナコへの移籍が決定。層の厚いシティの中盤争いには加われず、昨季もリールへ貸し出されていた。昨季のセルティックで活躍したDFヤソン・デナイエルは再びガラタサライへのローン移籍が決定している。

(夏の移籍市場終了まで随時更新予定)

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