ベンゲル監督就任20年目の15-16アーセナルの戦力・移籍状況は?

2015/09/06

アーセナル プレミア 移籍

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チャンピオンズリーグ本戦出場資格の得られる3位でフィニッシュしたののの、リーグ戦序盤でつまづいたこともあって昨季もリーグ優勝からは遠かったアーセナル。FAカップでこそ歴代最多となる12回目の優勝を飾ったが、CLでは決勝トーナメント1回戦でモナコに敗れベスト16位終わるなど不本意なシーズンだったことは否めない。

今季でアーセナル在籍20年目を迎えるアーセン・ベンゲル監督。2003-04以来のプレミアリーグ優勝が期待されるところだが、現状大きな補強に動く様子はない。その理由としてベンゲルはこう語っている。

「チームのポジションを強化するベストな方法は、昨シーズンにプレーしなかった選手をフィットさせることだ」 アーセナル公式
FWオリビエ・ジルー、セオ・ウォルコット、MFジャック・ウィルシャー、メスト・エジルら多くの主力選手を怪我で欠いた昨季。それでも国内リーグで3位に食い込みFAカップを制したという実績を振り返った上で、それらの選手のコンディションを戻す事が一番の強化だと考えたわけである。

今季アーセナル唯一の補強選手

それに加えてFWセオ・ウォルコット、MFサンティ・カソルラミケル・アルテタと無事に契約を更新した。強力なスカッドこそ得ることはできていないが、主力の放出がないことは大きなメリットとなりえる。

そのような状況にあるアーセナルが開幕前の8月上旬現在、補強した選手は今のところGKペトル・チェフただ一人となっている。昨季のチェルシーにてクルトワに正GKの座を奪われ出番を失っていた選手が出場機会を求めてやってきたわけだが、これまでの実績は申し分なく、ベンゲルも期待を寄せる発言をしている。

FWアレクシス・サンチェス、ダニー・ウェルベック、DFカルム・チャンバース、マテュー・ドゥビュシー、GKダビド・オスピナらを獲得した昨季と比べると地味な印象は否めないが、それだけ組織としてはまとまりはあり、それが上積みされた今季はもうひとつ上のランクへ行けるという理屈は間違ってはいない。

若手はレンタル移籍で経験を

一方で放出した選手も多い。GKは昨季途中まで正GKだったヴォイチェフ・シュチェスニーがローマへ、第3GKのダミアン・エミリアーノ・マルティネスがウォルヴァーハンプトンにローン移籍が決定。

フィールドプレイヤーでは、出番がなく昨冬インテルにレンタル移籍していたFWルーカス・ポドルスキが7月初めにガラタサライへの完全移籍を決めた。また、期待されながらも怪我が多くなかなか出場機会のなかったMFアブ・ディアビがマルセイユにフリーで移籍をしている。そして高卒で日本から海を渡った宮市亮だが、ついにアーセナルを離れザンクトパウリへの完全移籍が決まった。

その他DFカール・ジェンキンソンはウェストハムにローン継続、FWヤヤ・サノゴはアヤックス、FWチュバ・アクポムはハル、FWセルジュ・グナブリーはWBA、MFジェディオン・ゼラレムはレンジャーズへとそれぞれローン移籍が決まっている。昨季ローン先のアルメリアの選手としてリーガでレギュラーとして活躍したFWウェリントン・シウバはローン先をボルトンへ移し経験を積むことになった。

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