19-20前半戦績
公式戦 29戦19勝5分5敗
CL GS1位通過→Ro16レアル・マドリー(2/26)
FAカップ 3回戦ポート・ベイル(1/4)
国内Lカップ 準々決勝進出→準決勝マンチェスターU(1/30)
国内リーグ 3位(19戦12勝2分5敗 52得点23失点)
得点トップ3 スターリング11 アグエロ9 デ・ブライネ7
プレミアリーグでは昨季と同じく3位に付けリバプールを追う構図は変わらない。ただし勝ち点差でみると、逆転優勝した昨季が7ポイント差だったのに対し、今季は14ポイント差と大きく離されている状況。さらにはリバプールは1試合未消化の状態と追い上げは厳しい。
CLグループステージはシャフタール(ウクライナ)、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)、アタランタ(イタリア)と同じ組に入った。初戦となったナポリとのアウェイゲームでこそ敗れたが、最終的に4勝1分1敗で5節には首位通過を決めた。決勝トーナメントの相手はスペインのレアル・マドリーとの対戦が待っている。
負傷離脱者
DF ストーンズ(2~8、16節~)、ラポルト(4節~)、メンディ(1~5節)、ジンチェンコ(9~16節)
MF ロドリ(10、11節)
FW サネ(1節~)、アグエロ(13~17節)
基本システムとメンバー構成
433をベースにしたシステムは序盤戦から変わらず。メンバー構成も大きな変更点はなし。
19-20マンチェスター・シティ序盤戦績~最終ラインに怪我人続出~
ストーンズ、ラポルトとCB2人が離脱したことで、リーグカップ戦とCL6節で18歳のスペイン人、エリック・ガルシアが3試合で先発起用された。
また、19歳のイングランド人、フィル・フォーデンも途中出場を中心に出場機会を与えられている。
試合分析~3位で折り返しとなった原因~
今季も攻撃的なチームスタイルで相手を押し込むサッカーを見せているマンチェスター・シティ。強い弱いで言えば十分な強さを発揮してはいるが、優勝を狙うクラブとしては満足行く結果でなく、今季も前半戦は3位で折り返すこととなった。
その理由のひとつとして、昨季のCL王者でもあるリバプールの圧倒的な強さ(17勝1分0敗)があるのは間違いないが、シティ自身が問題を抱えてしまったことも非常に大きい。
守備の不安定さが露呈
18-19前半戦 14勝2分3敗 51得点15失点 3位
19-20前半戦 12勝2分5敗 52得点23失点 3位
これを見てもらうと分かる通り、最終的に優勝した昨季の前半戦と比べると、今季は得点数こそほぼ変わらないものの、失点数が増加していることがわかる。そして守備面の不安定さが起きている原因もはっきりしている。それは主力が負傷離脱したことと、それを埋めるだけの人材がいなかったということ。
最終ラインの柱である3年目のラポルト、そして4年目のストーンズという両CBが抜けたことで、32歳のオタメンディや中盤の選手である34歳のフェルナンジーニョが代役を務めた。この2人のベテランも決して能力が低いわけではないが、リーグトップを狙うとなると話は別。小さなミスによる勝ち点の取りこぼしがシーズンを決めてしまうからだ。
特にシティは最終ラインを上げて高い位置で攻撃を展開するため、当然自陣後方には大きなスペースができてしまう。そうなると、相手にカウンター攻撃をされた場合、GKと最終ラインの選手の負担はより大きなものとなる。
序盤の5節ノリッジ戦や、8節ウルバーハンプトン戦でもそうだったように、16節ユナイテッド、19節ウルバーハンプトン戦でも同じようにやられたことが敗戦に繋がっている。これが失点の増加、そして5敗という結果を生み出した。
攻撃力は欧州トップ
攻撃に関しては今年もリーグトップの得点数で50得点台に乗せており、これは欧州5大リーグの中でも唯一のクラブとなっている(続くのはバルセロナ49得点、ライプツィヒ48得点)。
攻撃陣ではサネが開幕前から不在の状況ながら、昨季は負傷離脱していたデ・ブライネがいることや、22歳ガブリエウ・ジェズスが昨季前半戦3Gから7Gに伸ばしていることもあって補完はできている。
グアルディオラ監督も4シーズン目となり、積み上げてきた攻撃スタイルに対しては他クラブも対策をしてくる中でこの成績は流石と言える。
一方で過去のバルセロナやバイエルン在籍時と同じく、チームとしては完成してしまったようにも見えるので、集大成としてCLのタイトルが欲しいところだ。