ここでは前回紹介したアメリカに続き、アメリカ、コロンビア、コスタリカ、パラグアイの組み合わせとなったグループAのコロンビアを紹介する。
W杯南米予選6節(全18節)終了時点:5位(全10ヵ国)
2012年から指揮を執るホセ・ペケルマン監督率いるコロンビア。2014年W杯では準々決勝まで進出するも、ホスト国のブラジルに破れベスト8、続く翌年のコパ・アメリカ2015でもアルゼンチンにPK戦で敗れベスト8と、南米の強豪国を相手に惜しくも勝ちを逃す結果となった。
今回も勝ち上がれば当然対戦する可能性の高い両国だけに、リベンジを実現させ好成績を狙いたい。
若手選手を多く選出したペケルマン監督(候補38名)
今回の候補メンバーを見ると、93年以降(23歳以下)の若手選手が多いことがはっきりとわかる。例えばこれまでの大会で選出されてきたDFパブロ・アルメロ、カミーロ・スニガ、MFフレディ・グアリン、アベル・アギラール、FWラダメル・ファルカオ、テオフィロ・グティエレス、ジャクソン・マルティネスといった30代の選手は候補にすら入らなかった。
ちなみにこれらの選手は今年に入ってからのW杯南米予選にも呼ばれておらず、チームは世代交代し若返りの時期へ移行していると言えそうだ。
■GK
過去の大会でも選出されているアーセナルのダビド・オスピナ(今季リーグ戦4試合出場)、アルヘンティノス・ジュニオルスのカミーロ・バルガスは23名枠も安泰か。残り一枠は15年コパ・アメリカの時と同じく、アトレティコ・ナシオナルに所属する若手のクリスティアン・ボニージャが選ばれる可能性が高い。
■DF
今季インテルに移籍し即レギュラーの座についたジェイソン・ムリージョ(34試合2G)、ミランのクリスティアン・サパタ(16試合1G)、PSVのサンティアゴ・アリアス(32試合3G)らが順当に選ばれた。
その他の選手をみると、リーベルプレートのエデル・バランタ以外は15年コパ・アメリカ以降に選出された選手で構成され、23歳以下の選手が5名含まれている。
■MF
チェルシーからユベントスに移籍し息を吹き返したファン・クアドラード(28試合4G)やレアル・マドリーのハメス・ロドリゲス(26試合7G)は当然選出。それ以外の選手を見るとモンテレイのエドウィン・カルドナ以外はDF部門と同じく15年コパ以降の選手となっており、23歳以下の選手は6名も含まれている。
■FW
不振にあえぐミランの中で孤軍奮闘したカルロス・バッカ(38試合18G)、ドルトムントのアドリアン・ラモス(27試合9G)、サンプドリアのルイス・ムリエル(32試合6G)らは順当に選出され、その他はこちらもDFやMF部門と同じく23歳以下の若手選手が3名選ばれている。
このように、核となる主力メンバーを中心としながらも欧州クラブで活躍していない選手は実績があっても起用せず、23歳以下の選手を16名候補に選んだコロンビア。
最終メンバーにどれだけ残るかはわからないが、2018年ロシアW杯を見据えた大会と考えているのだろう。
最終メンバー23名
GKには過去2大会に選出してきたバルガスでなく、大ベテランのサパタが選出された。また、MFでは当初候補メンバーに入っていなかった、代表の主力であるアストン・ビラのMFカルロス・サンチェス(19試合)が最終メンバーには登録。
FW部門ではAラモスとムリエルが選外となり、マルロス・モレノとロヘル・マルティネスという若手2名が最終メンバーに食い込んだ。結果、今大会のコロンビアは23歳以下の選手が7名含まれるチームとなった。
※オスカル・ムリージョが負傷離脱し、代役としてジェリー・ミナが追加招集。
コパアメリカ2016 コロンビア代表の日程
■親善試合5/30 3-1 ハイチ 得点:Dモレノ クアドラード Rマルティネス
■本大会(グループステージ)
6/04 2-0 アメリカ 得点:Cサパタ、ハメス・ロドリゲス
6/08 2-1 パラグアイ 得点:バッカ、ハメス・ロドリゲス
※決勝T進出が決定
6/12 2-3 コスタリカ 得点:ファブラ、Mモレノ
※2勝1敗の2位で決勝T進出
■本大会(決勝トーナメント)
6/18 0-0(PK戦4-2) 準々決勝 ペルー(B組1位)
6/23 0-2 準決勝 チリ(D2位)
6/26 1-0 3位決定戦 アメリカ(A1位)
コロンビア代表のシステム、ハイライト動画
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※欠場:Fディアス
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