ここでは前回紹介したコロンビアに続き、アメリカ、コロンビア、コスタリカ、パラグアイの組み合わせとなったグループAのコスタリカを紹介する。
2014年W杯では番狂わせを起こし、見事にベスト8まで進んだコスタリカ。しかしながら、パウロ・ワンチョペ新監督が就任して迎えた2015年のゴールドカップでは、優勝国メキシコに準々決勝で敗れ、好成績を残すことはできなかった。
その後の2015年8月、五輪予選を観戦中だった同監督が試合終了後にに乱闘騒ぎを起こし辞任。この事態の後、国内リーグの監督や代表監督のアシスタントコーチの経験もあるオスカル・ラミレス監督が就任している。
監督交代後も大きな変更はないコスタリカ
コスタリカ代表は5月9日に代表候補40名を選出し、16日には23名を発表し終えている。残った選手を見ていくと、14年W杯時のメンバーが13名、15年ゴールド杯のメンバーが10名入っており、どちらの大会にも選出されたのは6名という構成となった。
W杯の指揮を執ったホルヘ・ルイス・ピント監督を含め、3監督が関わってきたコスタリカ代表だが、その選手選考に大きな変化は見られなかった。
■GK
世界的に有名な選手にまで成長したレアル・マドリーの守護神ケイロル・ナバスは当然選出。GKのパトリック・ペンベルトンはナバス、そしてトラブゾンスポルのエステバン・アルバラドに次ぐ第3GKという立場ながらも唯一連続で選出されており、信頼性の高いベテランGKといえる
※ケイロル・ナバスとエステバン・アルバラドが負傷離脱。代役としてレオネル・モレイラ(代表キャップ5試合)とダニー・カルバハル(代表キャップ0試合)が追加招集された。
■DF
エスパニョールのオスカル・ドゥアルテ(14試合1G)ウェスト・ブロムウィッチのクリスティアン・ガンボア(今季リーグ戦1試合出場)やベテランのジョニー・アコスタ、ミカエル・ウマーニャらは14年W杯組。その他のメンバーはエバートンのブライアン・オビエド(14試合)や各年代の代表にも選ばれてきた、21歳のシューヨーク・シティ所属ロナルド・マタルリタらが選出されている。
一方で代表でもパレルモでもレギュラーCBとして活躍するジャンカルロ・ゴンサレス(35試合2G)は休養を与えるという理由で今回は選外となっている。
さらにダルムシュタットのフニオール・ディアス(12試合)やロイ・ミジェールといったベテランCBも代表候補までの選出となった。
■MF
デポルティボのレギュラーCHであるセルソ・ボルヘス(24試合3G)、経験豊富なクリスティアン・ボラーニョス、14年W杯時はレギュラーCHとして活躍したイェルツィン・テヘダらが選ばれた。
■FW
今季のアーセナルで先発メンバーとして出場していた時期もあったジョエル・キャンベル(19試合3G)、代表キャプテンであり、チームの攻撃の核でもあるスポルティングCPのブライアン・ルイス(34試合6G)、代表100キャップ以上を誇るベテラン、アルバロ・サボリオらが順当に選ばれている。
※アリエル・ロドリゲスが負傷離脱しジョニー・ウッドリーが追加招集。
コパアメリカ2016 コスタリカ代表 今後の日程
■親善試合5/29 2-1 ベネズエラ 得点:ガンボア、アリエル・ロドリゲス
■本大会(グループステージ)
6/05 0-0 パラグアイ (ワストンが退場)
6/08 0-4 アメリカ
6/12 3-2 コロンビア
※1勝1敗1分の3位でGS敗退