チリ
ホセ・サンパオリ監督 |
ウルグアイ戦へ向けてホセ・サンパオリ監督2勝1敗で順当に首位通過を決めた大会ホスト国のチリ。GKのブラボ、イスラ、メデル、ハラの3CB、中盤のビダル、バルディビア、ボーセジュール、そしてFWのアレクシス・サンチェス。これらの8選手は四年前のコパ当時から代表に選出されている。さらにボランチでコンビを組むアランギス、マルセロ・ディアスとFWとして今大会2得点をあげているエドゥアルド・バルガスの2014年W杯組も加えて意思疎通、連携面は万全。
「これが我々にとっての決勝戦だと思っている。相手の特徴を考えると、とても厳しい試合になるだろう。こういった試合のやり方をよく知るチームとの試合だ」
「自分たちがどのような試合をすべきかは分かっている。全体としてやるべきことを理解しているよ」
チーム戦術を見てもピッチ全体を使ったパス回しで主導権を得て戦ってきたことが伺える。完成度の高いチームだけに簡単に崩れることは考えにくく、準々決勝で当たる堅守が特徴のウルグアイとの対戦でも主導権を握る事が予想される。 となると攻め疲れる前の早い段階で崩せるかどうかが鍵となりそうだ。
whoscored.comよりチリのボールタッチのヒートマップ。左から1、2、3戦目と並べてみたが、システムを変えてもこのようにピッチ全体を使った試合展開は変わらない。足元に秀でた3バックのビルドアップに加えて、右WBのイスラ、左WBのボーセジュールの攻守に渡る上下動を軸にまず攻撃の形を作る。前線ではビダル、バルディビア、Aサンチェス、Eバルガスらがワンツーを使って素早くPA内に侵入していく。PKでのゴールが2つあるのもこの攻撃スタイルが要因といえるだろう。中盤ではバルディビアが中央でパスさばき、ビダルがよりフリーにピッチを動きまわりスペースを生み出す。Aサンチェスも前線で張るのではなくボールを受けに下りてくるタイプのFWなのでゴール前はより流動的となる。